アメリカ経済は厳しく、失業率が高い状況あり、オバマ大統領も思い切った経済対策を打とうとしている。アマゾンは相変わらず好調だ。創業当初、赤字続きであったアマゾンが、今では新しい事業展開を見せている。
本からスタートしているが、家電、時計、その他本当に多くのものを取り扱っている。結局は、たくさんのお客様を獲得し、更に、獲得したお客様に、本以外の様々な商品を流してきた。
ネット関係で仕事をしている人にとって、お客様のアドレスは宝物と一緒である。アドレスさえ確保できて
いれば、様々なビジネスが展開できる。そういった意味で、商品ありきでなく顧客ありきなのである。
日本でも、アスクルは同様の意思決定をした。海外から、安売りの文房具が入ってきた際の意思決定は、慶応ビジネススクールのケースにもなっている。
当時、海外からの安売り企業に対してとったアスクルの手段として、3つの選択肢が考えられた。
1.最低価格保証
2.海外からの安売り文具店対抗価格(低価格)
3.静観
である。そして、結果的にとったのは、2の対抗価格であった。
理由は、お客様の囲い込みである。中小企業の空白マーケットに目をつけ、そこへ参入したアスクルは、築き上げた中小企業のチャネルに文具以外のものを売りたかったのである。さらに、基盤ができた後は、大手まで食い込みたかっと予想できる。アスクルもアマゾン同様、お客様が財産だと思っていることの象徴的な出来事だと思う。
今回の、中古ゲームの取り扱いのニュースを見ると、既定路線であったと思われる。このことは、ネットだからではなく、昔から、お客様とのリレーションをとってといったことはあった。しかし、それは、小規模であり、今のような大規模ではない。情報化技術のより、多くの人と幅広く継続的な関わりが持てるようになっている。
カスタマー・エクイティー(顧客は財産)と呼ばれるが、製品を中心とした思考回路では、概念がよく入らない。こうした記事を見ると、本当に、一番大切なのは、お客様とのリレーションであるとつくづく思う。
(=⌒▽⌒=)
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