スカイツリーが、長い間話題になっている。理由は、世界一の高さになるからである。
東京タワーは52歳・・・私よりも年上だとは、正確には知らなかった。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
昭和33年に建設されたときは、世界一でないと意味がないとのことで世界一だったそうだ。
現在は、カナダ・トロントのCNタワー(五百五十三メートル)が世界一の高さだが、東京スカイタワーが完成すると、又、世界一になる。だから話題になる。
1.マーケティング的な意義
マーケティングでよく言われることは、「1番は覚えているが、2番は覚えていない」である。
いくつか挙げてみよう!
日本一高い山 ⇒ 富士山 2番目 ⇒ ?
世界一高い山 ⇒ エベレスト 2番目 ⇒ ?
日本一長い川 ⇒ 信濃川 2番目 ⇒ ?
世界一長い川 ⇒ ナイル川 2番目 ⇒ ミッシシッピー それとも アマゾン?
日本一高いタワー⇒東京タワー 2番目 ⇒ ?
確かに、2番目以降は、あまり覚えていない。やはり、1番になることは、重要である。東京タワーは映画や小説にもなったが、それ以外にもたくさんの人の思い出が一杯詰まっている。そして、経済的な効果も非常に大きかった。東京タワー 今までの50年間 ありがとう・・東京スカイタワー 今後 50年間 よろしく!といった感じである。
2.技術革新による競争力的意義
具体的な例を挙げてみたい。以前本ブログでも紹介したが、ロボットは、日本にとっても重要なこれからの成長分野である。日本でも随分前から取り組んでいる技術である。そして、数年前までは、日本は結構頑張っていたと思う。例えば、私自身が、実際に取材で訪問した筑波のサイバーダイン社は、介護用のロボットを手掛けダイワハウスの支援を受け販売を進めている。筑波大学の支援も大きく産学官連携の好例でヨーロッパにも拠点を設けて展開中だ。
高齢化による住宅でのサービスロボットとしての利用の他にも、ロボットは、いろいろな用途で使われている。こちらも、具体例を挙げてみると、自動車の生産現場では、全てが自動化されていると思われている方も多いが、実際は、半分以上人の手によるところが大きい。しかし、小さなものを製造するようなわけにはいかないので、力が必要の場合も生じる。そうした中、人間が持っている力をアシストする上で、ロボットは非常に重要である。特に、工場で働く方々の老齢化が進むと、さらに、ロボット果たす役割は大きくになる。ところが日本はどうだろう?
今、世界の中でのロボットの先進国としてのランクを落としつつある。アメリカは軍事予算で開発をしている。インターネットが軍事技術の公開であるといったことは有名な話だ。その他、この記事にあるようなヨーロッパや、或いは、韓国といったところも非常に力を入れてきている。
資源が無い日本を、経済的に安定発展させるには、高度な技術を世界に提供して付加価値を上げていかなくてはならないことは重要であることは言うまでもない。私が、今、研究している農業分野においても全く同じで、美味しさを科学する技術輸出は非常に競争力がある。
最近、お笑いタレントが、民主党の議員蓮舫のモノマネをしているのを良く見かけるが、一部の映像だけで、議員蓮舫の真意まではわからないが、単に、表面的な予算の尺度で「1番でなくて2番ではだめですか?」といった事業仕分け的な発想は非常に危険であると感じる。一昨年の事業仕訳の名(迷)セリフであるが、単に蓮舫への批判や皮肉でなく、しっかりと考えなければならない点である。
単一的な尺度でしか見ないで切り捨てることがないように、是非、メリハリをつけてほしい。そうしないと、将来の宝の目を摘み取ってしまうことになるからである。(=⌒▽⌒=).
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