朝、通勤のためバス停で待っていると、近所のセブンイレブンの親父さんが、「車に乗っていかない?駅まで送るよ!」と声を掛けてくれた。野菜を仕入れに行くのでついでだと言う。
出張が多いが、お店が家の目の前といったこともあって、自宅にいるときは1日1回~2回は買い物に行く。普段は、店頭で他の人もいるので込み入った話はしないが、車の中なのでいろいろと教えてくれた。
何故、野菜をはじめたの?
もともと、八百屋だからね。最近、セブンイレブンの商品だけでは売上が厳しくなったからね。
でも、あれだけ人が入っていたら儲かるでしょう?
昔からショバ代がある商売は儲からないって言われるでしょ。本部にガバっと持ってかれるからね。
野菜も果物も、どうして個人で仕入れていてあんな低価格で売れるの?スーパーより安いよね?
仕入れた価格に利益を足して考えるのではなく、自分が客ならいくらで売れるかで値付けをするんだ!仕入れに利益をのせてお客様に魅力ある値段でなくなると、結局売れ残っちゃうかね。お客様が買いたい値段で出せないのは、もともと仕入が悪いんだよ。(秘訣1)※お客様視点で価値を考え値付けする。
全部の商品で儲けようと思っていないんだよね!200円で仕入れて100円で売る商品もあるからね。
野菜を3点買ってくれたら、3点で赤字にならなければいいんだ。他の商品を買ってくれるし・・
(秘訣2)※複数の商品の組み合わせで利益を出す~100円ショップと同じ発想だ!
見切りで売っちゃうのが大事なんだよ。早目早目で見きっちゃうからね。1日経つと野菜や果物は昨日ともう同じ商品じゃないんだ。仕入れた商品がどの位の時間でどうなるかを考えないと見切りはできない。 (秘訣3)※経験からの学習の蓄積を商売に生かす。
仕入れも大事だよね。スイカなど雨が降ると昨日まで甘かった品物が今日はもう水っぽい。
(秘訣4)※利は元にあり。いい商品を安く仕入れるのは商売の基本。
近所の奥さんが毎日、来てくれるように工夫している。毎日来てくれると、どの位、野菜や果物が売れるのかがだいたい予想できるから、売上も安定するしロスもでないんだよ。
(秘訣5)※商売は、安定顧客が一番!
毎日来てくれると、お客さんとの会話ができるんだよね。コンビニの商品だけだと会話もあまりないけど、野菜や果物だと、毎日商品が違うから「今日のリンゴは甘いよ」「ホント!じゃ~1つ頂戴!」となり、お子さんやご主人の話に発展するんだよ。
(秘訣6)※お客様とのリレーションシップの確立
そうこうしている内に5分位で、東神奈川駅についてしまった。
じゃ~奥さんによろしくお伝えくださいね。いつもありがとうって言っておいてください。
(秘訣7)※いつもお客様への感謝を忘れない。
実務家が考えていることはさすがに凄いね。
駅に送っていただいただけでなく、勉強にになりました。本当にありがとうございました。(=⌒▽⌒=)
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