最近、駅の構内や駅に連なるレストラン街でも、有料のトイレが増えてきた。ということで、トイレは、有料化について、考えてみたいと思いま~す。
上記の写真は、フジタカコーポレーション ホームページより引用
海外の格安航空会社は、コストダウンに必死で、ドリンクや食事の有料化をしているところも既にあるが、遂に、トイレの有料化までといった感じだ。日本と違って、有料の公衆のトイレが一般的なヨーロッパでは、心理的には受け入れやすいかもしれない。
ところで、日本の有料トイレは、多くはチップトイレであるが、品川駅などのチップトイレを見ていても、利用してもほとんどお金を入れる人がいない。こうした状況を考えると、日本で民間の会社が、有料でトイレを運用するのは、抵抗があり工夫しないと難しいかもしれないね。
実際のアンケート結果も、無料派の方が有料派を大きく上回っている。
チップを入れない理由としては、周りが入れていないといったことが一番多い理由であると思うが、トイレの運営にも十分コストがかかっているとなると、運営側としては何とかしたいと考えるのは当然だ。
駅では、乗車券と一緒にお金を収集して、その中の配分で、運営費を出していることになるが、見方によっては、利用しない人が利用する人の分を負担しているとも考えることもできる。
一方、自然現象であることを考えると、有料化はおかしいといった意見も、当然、あるだろう。
トイレだけでなく、ゴミの有料化の問題も、構造的には同じで、ゴミをたくさん出す人の分をゴミを出さない人が負担していることになる。(粗大ゴミは、以前から有料化されているが・・)
国内の飛行機も、昔、週刊誌が置いてあったが無くなり、お絞りも廃止されるなど、サービス低下ではあるが、コストダウンに踏み切ってきた。今年の春には、遂に、全日空は飲み物を有料化した。
欲しい人、利用する人が、掛かる費用を負担するのは、確かに、公平化もしれない。しかし、障がい者の方やある一定以上の年齢の方は無料といった弱者に配慮することが必要で、その方が社会にやさしい。
マーケティングの観点からすれば、どちらの方が企業としていいかであるが、この問題は、基本的には、各企業のポジショニングの問題である。例えば、全日空や日航では、その他の航空会社との料金格差を考えると、抵抗はあるかもしれないが、スカイマークなどの安さを売り物にしている航空会社では、選択して乗っているお客様なので実施してもいいかもしれない。
いずれにしても、何を有料にして、何は無料にするか?当たり前に思っていることで、ちょっと考えてみる価値はありそうですね。(=⌒▽⌒=)
ごみ有料化 | |
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