マクドナルドの快進撃が続いている。さらに、その、マクドナルドの売上を追い抜こうとしている牛丼のすき家もそうだが、伸びているには必ず理由がある。
ということで、まずは、マクドナルドについて、その中でも、マックのコーヒーについての取り組みと価格戦略について考えてみたいと思いま~す。o(^-^)o
①マクドナルドのコーヒーが伸びており、スターバックス、ドトールといったコーヒー店が苦戦している。
②マクドナルドとスターバックスを比べても、美味しさは変わらない。
といったアンケート結果となって、私自身も価格だけでなく、味が変わらない人が多いことには驚いたが、確かにマックのコーヒーは実質的に、美味しくなっていると思うし、自分自身でも買うようになったな~と感じる。
1994年に創業者である故藤田田会長(当時)が巨大宇宙戦艦マクドナルド号出撃宣言で、半額バーガーを発売してから、今では、定番になった100円マックにいたるまで、低価格路線である。いろいろな雑誌や書籍にマックの価格戦略については、業績が上がると好意的に、業績が下がると否定的に書かれてきた。
実際、どのなのだろうか?
こうした場合、まず、ビジネスの本質を考えるとわかりやすい。マクドナルドは、製造業で言えば、装置産業のようなものだ。装置産業とは設備投資に多額のお金が掛かる。そして、固定費(売れても売れなくてもかかる費用)が高い。この構造は、新日鉄のような会社と同じで、北京オリンピック景気?とも言われたがたくさん鉄が売れるときには、分岐点を超えれば非常に利益が出る。(^-^)/
マクドナルドのコスト構造も同様で、モスやフレッシュネスに比べ、安く売られているが、設備投資による固定費の比率が高い。そのため、大量に販売すれば、固定費が薄められて利益が出ることになる。そのため、低価格で量が捌けるような戦略を打ち出している。さらに、強大なバイイングパワーで、世界の為替を考慮し絶えず、原材料を最安値で仕入れる仕組みで、安くても売れる工夫をしている。(ノ゚ο゚)ノ
また、古くは、バリューセットに代表されるポテトやドリンクなどの利益率が高い商品との抱き合わせ販売でのトータルでの利益の確保を図り、マニュアル化によりオペレーションコストを抑えているのは有名だ。
つまり、①固定費の分散 ②セット販売 ③グローバル調達とバイイングパワーで低価格で、販売できる仕組みを作っている。
しかし、量が売れなければ、当然、利益が出なくなるのは、装置産業的な運営だからだ。そのため、利益がでなくなると、経営は批判されるが構造的に当然のことだ。
そして、同業に加え、コーヒー店、或いは、コンビニ、内食までが競合といった激しい中で、量を販売するのは、ハタで言うように簡単ではない。(_ _。)
そんな中で、マクドナルドが打ってきた手が功を奏している。もちろん、不景気で所得が減れば、当然、高価格商品から低価格商品に流れるが、それだけではないだろう?マックカフェをはじめ新業態を出し、マック全体のブランド向上施策を打ってきた。従来のマックだけの単一の業態であったら、学生など若い人が中心の客層になる。ところが、大人の業態もあると、全体のイメージが引き上げられ客層も広がる。そして、実質、味の改善もしていることもあいまって「マックのコーヒーは美味しいよね・・」といった心理になっているのではないかと予想する。
低価格に加え、ブランド戦略を併せて打ってきたマクドナルドが好調ですが、スターバックスが、今後、どのような手を打つのか?楽しみですね。いずれにしても、競争することで、お客様の満足が高まるなら消費者としたは、歓迎ですね。(=⌒▽⌒=)
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