中国のGDP、日本を抜いて世界2位に
中国が昨年、国内総生産(GDP)規模で日本を抜いて世界2位の経済大国に浮上した。
20日の中国国家統計局によると、昨年の中国GDPは前年比10.3%増となった。07年(13.0%)以来3年ぶりに2けた成長を回復した。中国経済はグローバル金融危機の後、09年に底(9.2%)を打ち、昨年反騰したと評価されている。 中国のGDP(名目)をドルに換算すると、前年比16.7%増の5兆8790億ドルとなる。日本の昨年のGDPはまだ公式発表されていないが、内閣府が国際通貨基金(IMF)の予測に基づいて推算した結果は5兆4023億ドルという。 成長率は上昇したが、物価急騰問題が浮上し、近いうちに速度調節のための追加利下げがあるという観測も出ている (中央日報の記事より)
中国の人口と経済成長からして、当然、予測されたことであるが、遂に!といった感じである。しかし、一方、世界の工場と言われているが、人件費の高騰から、低コストで生産する国ではなくなっている。ユニクロをはじめ、大手製造メーカーも他の低コスト地域にシフトしつつある。
むしろ、マーケットとしての魅力が増しているのは間違いない。中国人の友人の話を聞いていると、日本人の富裕層とは全く感覚が違うと感じる。日本人であれば、楽天の三木谷さん他、相当の所得がある人でも、朝食はせいぜい数千円の物しか食べないのではないか?と思う。しかし、中国の富裕層は、一杯のプアール茶に3万円出すと言うからビックリだ。
さらに、元で稼いでどうする?貨幣価値が違う日本に持って来れないのじゃないか?といったことも言う人もいるが、持ってきて円にして日本の低金利の銀行に預けるより、そのまま元で置いておいた方が余程、利息が付く。これからは、いつ暴落するかわからない日本円だけでなく、複数の貨幣に分散化する時代だ。
少子化が進む日本において、中国に限らず成長市場で商売するのは、あまりにも当たり前のことだと思うし地理的に近いという利点もある。最近、アナリストが中国は、これからマーケットといったコメントが多くなったが、改めてコメントする前に、中国からの生産拠点を他へのシフト、マーケットとしての市場開拓、実務家は当然、既に動いている。
昨日、TPPについて書いたが、何よりも、日本にとってありがたいのは、世界レベルで見て、成長しているマーケットが近くにあることである。日本国内においても、野菜など劣化が激しいものは、様々な工夫があるものの、物流の面で、廃棄されるものも多い。野菜に限らず、物流は、ITのようにバリヤフリーとはいかない。長年、GDPで2位にあった日本としては、寂しいといった気持もあるが、ここは逆転の発想で、是非、“御近所に成長する大きな市場がある”といったことを機会として捉え、次の成長につなげたいですね。(=⌒▽⌒=)
![]() |
中国ビジネス勝利の方程式を解く―中国を知ることが21世紀の生き残りの鍵 増田 辰弘 グローバルヴィジョン 2004-03 売り上げランキング : 1168162 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
![]() |
日経ビジネス徹底予測中国ビジネス2011 (日経BPムック 日経ビジネス) 日経ビジネス 日経BP社 2010-11-15 売り上げランキング : 1411 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
コメント